令和5年度地域別最低賃金額改定の目安が公開されました。【23/08/07】

 

(1) ご存知の通り、地域別最低賃金は例年おおむね10月に改定されています。
今年も都道府県ごとでの審議が始まるタイミングで、厚生労働省の中央最低賃金審議会から、2023年度地域別最低賃金額改定の目安が公開されました。

 

(2) 今年度は都道府県の経済実態に応じ、全都道府県をA(6都府県)、B(28道府県)、C(13県)の3つのランクに分けて、引上げ額の目安が以下の通り提示されています。
Aランク41円
Bランク40円
Cランク39円

 

(3) 各都道府県に適用される目安のランクは以下の通りです。

【Aランク】
引上げ額目安:41円
埼玉、千葉、東京、神奈川、愛知、大阪

【Bランク】
引上げ額目安:40円
北海道、宮城、福島、茨城、栃木、群馬、新潟、富山、石川、福井、山梨、長野、岐阜、静岡、三重、滋賀、京都、兵庫、奈良、和歌山、島根、岡山、広島、山口、徳島、香川、愛媛、福岡

【Cランク】
引上げ額目安:39円
青森、岩手、秋田、山形、鳥取、高知、佐賀、長崎、熊本、大分、宮崎、鹿児島、沖縄

 

(4) 仮に目安どおりに各都道府県で引上げが行われた場合の全国加重平均は 1,002 円となります。
この場合、全国加重平均の上昇額は 41 円(昨年度は 31 円)となり、昭和 53 年度に
目安制度が始まって以降で最高額となります。
引上げ率に換算すると、実に4.3%(昨年度は 3.3%)となります。

 

(5) 正式な最低賃金額は、地方最低賃金審議会を経ての決定になりますが、大幅な引上げになることは間違いありません。
今のうちから、対策を検討しておくことが必要です。

以上、よろしくお願い致します。